プリザーブドフラワーの基礎知識

プリザーブドフラワーの歴史

2020年10月20日 16時31分



プリザーブドフラワーの研究は、1970年代後半頃から、ドイツのブリュッセル大学とベルリン大学、フランスのヴェルモント社が共同研究で始められました。
もともとは、生花を長持ちさせる目的で始められたと言われています。
1970年代後半から1986年まで、10年近く本格的な研究を続け、5年後の1991年に、
その研究を基に、ヴェルモント社がプリザーブドフラワーの加工技術「長寿命の切花製法」という国際特許を取得しています。
ヴェルモント社は、1年中薔薇を作ることができるエクアドルに工場を作り、薔薇の製造から取り掛かりました。
そして、世界中にプリザーブドフラワーを普及させるため、本格的に薔薇の増産に力を注いだのです。
これを期にして、他のメーカーもプリザーブドフラワーの生産を開始し始めたと言われています。
その後、1996年、フランスのヴェルティッシモという会社などの各メーカーが生産競争をすることで、
プリザーブドフラワーの質が徐々に向上していきました。
そして1993年、日本に伝わります。
この頃からブライダル業界やフラワーアレンジ業界を中心にプリザーブドフラワーが普及されるようになりました。
プリザーブドフラワーの国内生産が始まったのは、その10年後の2000年を過ぎた頃くらいからですが、それから数年で急速に普及するようになりました。
プリザーブドフラワーの歴史はまだ新しいのです。